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歩き煙草と煙の行方〜コロンボ譚(2) [CINEMA]

1人、2人、3人…、数えで8人。
期日前投票からの帰途、
駅から自宅までの徒歩30分で
僕がカウントした「歩き煙草」の人数。

この方々以外に
マスク外しの人が10人、
マスク着用は30人。

勿論、マスク外しは
もはやルール違反ではない。
熱中症予防等との見合いだ。
それより、マスク着用が30人いて、
律儀で謙虚で生真面目な日本人が
まだまだ多い。かくなる僕も
外でもまだマスクを着ける。

日曜昼前の帰路に
何で50名近くの人とすれ違うのか。
それは駅から拙宅への途中に
自動車運転試験場があるからだ。
日曜はいつも大賑わう。

ところで、煙草と言えば、
僕も大学生の頃から25年間、
嗜んできた。40代になってから
きっぱりやめた。高血圧だからだ。

でも、ドラマ「刑事コロンボ」で、
ピーター・フォーク演じる
コロンボ警部がくわえる葉巻を観てると
無性に煙草が懐かしくなる。

コロンボの「殺しの序曲」という巻で
鮮明に脳裏に焼き付くシーンがある。

世界のIQトップの人々が集うクラブで
殺人事件が発生、頭脳明晰な容疑者を
相手にコロンボが事件に挑む。
とうとうコロンボが会計士のオリバーを
逮捕に追い込む。

その夜、雷雨でクラブハウス停電し、
2階の部屋でコロンボはオリバーと
2人だけになる。

静けさのなかで、コロンボは
葉巻ケースを取り出し、
そこから一本をつまんでくわえ、
マッチで火を着ける。
そして、自分の歩んできた道程を
こんなふうに語り始める。

これまで沢山の頭の良い人と
巡り合ってきた。
軍隊にも恐ろしく頭の切れる人がいた。
このままじゃ、刑事になるのも
容易じゃないと思った。
でも、彼らより、時間をかけて、
本を読み、丁寧にコツコツやれば、
何とかなるんじゃないかと…。
何とかなりましたよ。
私はこの仕事が心底好きなんですと。

うす暗い部屋で
葉巻の煙がたゆたう向こう、
コロンボの人生観が漂う。

葉巻や煙草を僕は否定しない。
吸い過ぎに注意すれば良く、
あとはTPO、場所や周囲への配慮だ。
だから、オフィスの煙草部屋の入口に
人が並んでいても、呆れたりしない。
節度が守れる日本人は多いと思う。

屋外でも喫煙厳禁の区域はあり
それを守らない歩き煙草はNG。
たとえ、免許証を更新して、
ほっとひと息つきたくても、
ルールはルール。
律儀で謙虚な日本人らしく。

真面目にコツコツ、誠実に、
民主主義と僕らの未来を守るための
国政選挙はいよいよ来週日曜。



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