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懸命に働く人の表情 [MUSIC]


今週、職場の同僚との雑談。
先月彼女はお母さんと一緒に
玉置浩二さんのコンサートに
行って来たと、教えてくれました。
オーケストラの演奏に包まれるなか
玉置さんのボーカルを堪能出来たと。

序曲でクラッシックなメロディが流れ、
一曲目の「ロマン」を生で聴いたとき、
その雄大さ、荘厳さに、
思わず涙が溢れてきたと。
彼女はさり気なく、
隣で聴くお母さんを見ると
やはり泣いていたそうです。

僕が玉置さんのファンで、
特に「ロマン」が大好きだと
彼女は知っていたので、
この話を僕にしたくて
機会を伺っていたと。
ありがたいなぁ、と僕は思うのでした。

音楽のチカラって、すごいですね。

オーケストラの話が出たので、
僕は彼女に、
クラッシックコンサートに行く際の、
僕なりのこだわりを話しました。

それは会場の右手前から3列目くらいの席を取るということ。
音響的にはベストポジションではないのでしょう。でも、その位置からであれば、
オーケストラの方々が懸命に演奏している姿、いや、表情、瞳が観れるのです。
指揮者のコンダクト、楽譜を観ながら
自分の役割を必死で全うする顔、身体の揺れ。それを肉眼で観たいのです。

奏者の方々は、この日の為に練習を重ね、
人によっては緊張で前夜なかなか寝付けなかった方もいるかもしれない。奏者お一人ごと、様々な人生や生活を背負って、この舞台にいる。人生の刻を迎えているのだと。
夢中で働く、没頭して仕事することの意味。

人のチカラって、すごいですね。

説教おじさんの押し付けにならぬよう
気をつけながら
それでもいつの間にか熱く語る僕に
彼女は言いました。

「えっ、本当ですか?
実は玉置さんのそのコンサート、
右手の前から3列目だったんです。
奏者の方々の表情まで覚えています」

びっくりした僕は、
ふたたび、ありがたいなぁ、
を両手で頂きました。


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